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女性にとって最も環境が整えている国トップ20、アメリカはランク外

男性と女性が平等に暮らす社会を実現している国はまだありませんが、一部の国は性別格差を埋めるという点で他国よりも優れた成果を上げています。

世界経済フォーラム(WEF)の報告によると世界的な性別の不平等は少なくとも2154年まで続くと推定されています。

17年目を迎えるジェンダー・ギャップ指数は、経済参加、教育達成度、健康と生存、政治参加という4つの分野で国々の性別格差を比較しています。

アイスランドが14年連続でWEFのリストのトップに位置し、ノルウェー、フィンランド、ニュージーランド、スウェーデンが続いています。

 

以下は、WEFの報告書による、女性にとって環境が整っている20か国です。

1.アイスランド
2.ノルウェー
3.フィンランド
4.ニュージーランド
5.スウェーデン
6.ドイツ
7.ニカラグア
8.ナミビア
9.リトアニア
10.ベルギー
11.アイルランド
12.ルワンダ
13.ラトビア
14.コスタリカ
15.イギリス
16.フィリピン
17.アルバニア
18.スペイン
19.モルドバ共和国
20.南アフリカ

ベルギーはランキング10位。写真はUEFA女子ユーロ戦で母国を応援するベルギーの女性。

アメリカ合衆国は、146か国中43位にランキングされました。

これは、WEFがそのランキングを設定する方法を変更したことが原因でもありす。WEFのマネージングディレクターであるSaadia Zahidi氏(サアディア・ザヒディ)によれば、女性が大臣職を占める国や国家元首である国々があることが設定に影響していると言います。

アメリカ合衆国では現在、ジョー・バイデン大統領の内閣で12人の女性が務めています。
全体的に、アメリカの女性は政治参加においてヨーロッパに比べて”極めて遅れている”とされています。非営利団体のEqual Rights Advocates(平等権のために闘う)のエグゼクティブディレクター、Noreen Farrell氏(ノリーン・ファレル)は、議会の議席のうち女性が占める割合が30%未満であることを指摘しています。

フィンランドやアイスランドなどのノルディック諸国は、この点で模範的な存在であり、いくつかの女性首相を選出しています。

世界的なジェンダー平等の達成に向けた進展は、「教育の達成度のギャップにおける著しい改善」や多くの国での女性の政治参加と参画などによって推進されてきました。

ヨーロッパは、他のどの地域よりも最も高い76.3%の性別平等を保っています。

ヨーロッパがアメリカ合衆国よりも性別格差を埋めることで成功してきた理由はいくつかあります。その1つは、ヨーロッパ諸国がケアインフラへの投資を増やしており、手頃な保育サービス、有給の育児休暇、普遍的な健康保険を提供していることです。

“これらの政策により、女性が労働市場に参加しやすくなっています”とZahidi氏(ザヒディ)は説明しています。

生殖補助医療はWEFのランキングで考慮される要因ではありませんでしたが、Zahidi氏(ザヒディ)は2022年6月にロー対ウェイド事件(アメリカ合衆国全州で中絶が合法化された判決)を覆す最高裁判決が出たことにより、事実上すべての中絶に対する連邦の保護が取り除かれたことが、アメリカ合衆国の女性の経済参加と寿命に悪影響を及ぼし、アメリカ合衆国がランキングを一段と下げた可能性があると認めています。

“ジェンダー平等は解決に時間を要する問題です”とFarrell氏(ファレル)は付け加えています。” アメリカの女性がこれらの非常に根深い進展の障壁を克服するには、はるかに長い時間がかかるでしょう。”

ソース:https://www.cnbc.com/2023/06/23/the-20-best-countries-for-womenthe-us-isnt-one-of-them-wef-report.html