SDGs 取り組んでいます!

乗り物&操縦好きは集まれ@東京ビッグサイト(後)

2023年12月6日~8日、東京ビッグサイトで「エコプロ2023」が開催され、その様子のイベントレボートはすでに公開しました。

ところで、そのイベントと並行して東京ビッグサイトでは「社会インフラテック」、「カーボンニュートラルテック」、「自然災害対策展」の3つのイベントも開催されました。

エリアはエコプロのお隣で同じ会場になります。

こちらも興味深い展示が目白押しだったので、前後編に分けて紹介します。

後編は乗り物や操縦に関連した展示を参加企業別に紹介します

◆NEXCO東日本/ネクスコ東日本エンジニアリング

東日本地域の高速道路を管理運営するNEXCO東日本とネクスコ東日本エンジニアリングが出展するブースです。

「ここでは主にNEXCO東日本の除雪車などの最新雪氷技術や、点検技術、自動運転化社会に向けた未来の高速道路を紹介しています」(スタッフさん)

なかでも雪氷技術は注目度の高い仕上がりになっているようで。

除雪車は自動運転化して、ハンドルを使わなくても自動で走行します。すでに今季の冬から実用化しているそうです。

ちなみに未来の高速道路はどうなるのか聞いてみました。

「よりお客様にとって安全で使いやすくなります。自動運転や電気自動車に対応したサービスが充実していくと思います。例えば車と高速通信でつながることで落下物があるとか路面状況をリアルタイムで知らせることができます。また部分的に自動走行レーンの設置という発想もあります。走行レーンで走っているだけで電気自動車が充電できるシステムもこれから構築されてくると思います」

もしかして渋滞がなくなるのでは!? と期待しましたが、さすがに渋滞がなくなることはないようです。

ただ、今よりも渋滞コントロールが進歩して緩和することと、渋滞予測情報は現在より早くドライバーに知らせることができるとか。

小中学生のみなさんが自動車を運転するようになる頃、高速道路はどのように進化しているのでしょうか。

とても楽しみです。

雪氷技術の解説
未来のドライバーたちも興味津々

 

作業員の高視認マルチ安全ベスト
各種点検道具と、奥は非常食の缶詰パン
コンコンと叩いて検査
異質の音が鳴ると交換します

◆岳南光機

なにやら見慣れないマシーンを見かけました。

これは何? とのぞいてみると……。

ここは岳南光のブース。この会社はおもに道路標示機械の製造販売を手掛けており、国内でも知名度のある老舗メーカーなのです。道路標示機械って道路のセンターラインとか路肩の白い線などを引くマシーンです。

すべての製品が自分の会社で開発して製造しているんだそう。

道路のラインって安全にすごく役に立っているのはみんなご存知の通り。この会社は長きに渡ってみんなの安心安全を陰ながら貢献しているのです。

「このブースではおもに道路標示機械を展示しています。製品の特長は、この機会を(自動車の走行量が少ない)夜間に使用することが多いので、機械音は静かです。排気ガスが少ないので環境にも優しいことが挙げられますね。あと臭いもないです」(スタッフさん)

ここで展示している機械は一般道路に対応したものなので、より制音声が高いそうです。

働く車やロボットが好きな人にとっては、レアなマシーン。普通に動いているところを見かけることができるのか聞いてみました。

「夜間作業が多いですが、車の通りが少ないところや状況に応じて昼間に作業することもありまり←ますので、きっと見つけられますよ」

ありがとうございました。

ブース
道路標示機械。寸胴に塗料が入ります
道路標示機械。手押し車の要領で動かします
道路標示機械のエースマシーンが集結

◆みるくる

 

ドローン本体をはじめドローンに搭載するカメラやレーザースキャナーなどの取り扱いやサポート業務を行っている会社のブースにお邪魔しました。

ブースの中央のドンと鎮座しているドローンが「かっこいい」と男の子やおじさまたちが足を止めて眺めていました。

このドローンは全方位衝突回避(壁などにぶつからない機能)と、GPS環境が整わない場所の自動飛行機能を搭載しているので、いろんなところで計測が可能で、幅広い使い方で活躍できる高性能のマシーンなんだそう。

GPSが機能しない場所って、意外と多く、トンネルや地下などが代表例です。工事現場でよく使われているとか。

人が直接行くことが難しい場所にドローンは行けます。

性能が上がることによって検査や点検、調査など、今後もどんどんより難しい場所にいけるようになります。

これによって使用する会社は人手不足解消やスタッフの安全を確保することができます。

ドローンのニーズはこれからもっと増えそうですね。

ブース
オランダ製のドローン
オーストラリア製のスキャナー

◆マルマテクニカ

なにやら怪しいマシーンを発見!?

これはなんでしょうか。

「今、街中に電柱が立っていますよね。その張られている電線を地中の中、地下に埋めるための工事に使う地中探査機というものを紹介しています」(スタッフさん)

なるほど、これは地中探査機なんですね。

私たちの生活に欠かせない電柱ですが、交通量が多くなったり時代の流れで、近頃は電柱があることによって、歩道や交通を阻害したり、震災で電柱が倒れてしまって緊急車両が通る道路を塞いでしまうこともあるそうです。そこで電柱をなくして、電線を地中に埋めるというが進められているそうです。特に東京都では盛んに実施されています。

電線を地中に入れる前に必要なのが探査結果を地図上にリアルタイムで表示する地中探査機です。その場で埋設物の状態を判断ができるため、作業を効率的に行うことができます。

このほか不明管の発見や、図面の埋設位置との違い、誤差を確認することも可能です。

実際に触ってみると、どこかの地面を探査してみたくなります。

地中探査機
ブース

◆ニットク

会場で目立っていたのがトイレカーです。

これは仮設トイレを軽トラックと一体化したもの。自動車だから自分で走って必要な場所に行けるし、停車したらその場所で役割を果たしてくれます。災害の強い味方です。

スタッフさんも自信を持って車の説明をしてくれました。

「こちらは自社で製作しているトイレカーを販売しております。 女性をターゲットにしてトイレカーを作っているので、従来あるような、仮設トイレとは違って、もっと快適に、不快な思いをしないで女性がトイレを使用できることをコンセプトとして作っております」

女性が使いやすい仮設トイレってありそうでなかったかも!

外観はトレイに連想されない洗練されたデザインで計背決感があります。

「内部は仮設トイレとは思えない清潔な個室空間になっています。それと快適性を目指しているので温便座も完備。もちろん水洗ですし、あと室内で手が洗えるようになっています。換気扇が付いているので、臭いが中にいがこもりません。それとオプションなりますが冷暖房も完備しています」

このほか給水、後処理がとても簡単で、車検も通るそうです。とても素敵なトイレでした。

自衛隊や消防署、都道府県の役所などで数台常備してくれたらいいなぁとしみじみ思いました。

内部
ドアを閉めると完全個室
運転は通常の車と変わりません
外見はトイレに見えません
見学者が次々と来訪していました

 

レポートは以上です。

 

興味がある人はぜひ今年のイベントに参加しませんか。

 

おわり