世界で最も幸せな国1位はフィンランド、最も不幸な国1位はアフガニスタン

フィンランドが幸福な場所であることは否定できません。フィンランドは世界幸福度報告書において、世界中の150以上の国々を幸福度ランキングで、6年連続で世界一幸福な国として選ばれました。

持続可能な開発ソリューション・ネットワークによるこの報告書は、3月20日の国際幸福デーを記念して毎年発表されます。各国のランキングは、Gallup World Pollなどのデータに基づき、社会的支援、所得、健康、自由、寛容さ、腐敗のなさなどの6つの主要な指標を設けています。

今年のリストは、2022年、2021年、2020年、2019年の過去のランキングと似ており、多くの同じ北欧諸国が上位にランクされています。2022年と同様に、デンマークが2位に、アイスランドが3位に入りました。

6年連続でフィンランドが「世界で最も幸せな国」に選ばれました。

しかし、フィンランドは圧倒的1位にランクしています。「フィンランドは、すべての国よりもはるかに高いスコアを維持し、6年連続でトップに位置しています」と報告書の著者は述べています。

フィンランドが幸福度が高い理由について、フィンランドのAalto大学の専門家は、いくつかの重要な要因があるといいます。「フィンランドが優れているのは、その福祉制度です。比較的寛大な失業給付や、ほぼ無料の医療などにより生活に不満を持つ人が少ないのだと考えられます」とAalto大学の講師、Frank Martelaさん（フランク・マルテラ）は述べています。

「人々の環境は彼らの幸福に大きな役割を果たすため、都市での健康促進の話題は非常に重要です。それは社会的な持続可能性と密接に関係しており、あなたがあなたのコミュニティに繋がっているかどうかにも関係しています” とAalto大学の教授、Marketta Kyttäさん（マルケッタ・キッタ）は述べています。

他の国々を見てみると、イスラエルは5ポイント上昇、昨年4位だったスイススイスは8位に転落しました。オランダは再び5位に入っています。今年のランクを上げた国々には、スウェーデン（1ポイント上昇し6位）、ノルウェー（1ポイント上昇し7位）が含まれます。カナダは13位で、昨年から2ポイント増加しました。アメリカも昨年から1ポイント上昇し、15位にランクインしています。ベルギーは2ポイント上昇し、17位に入りました。今年のトップ20には、2017年以来30以上のポイントアップを果たしたリトアニアが初めてランクインしました。

世界幸福度報告書によると、今年はアメリカの幸福度が昨年より1ランクアップし、15位となりました。

2023年のランキングではいくつかの国が順位を下げました。ルクセンブルク（3つ下がって9位）、アイルランド（1つ下がって14位）、ドイツ（2つ下がって16位）そしてイギリス（2つ下がって19位）です。フランスはトップ20のリストから外れました。

世界で最も幸せな国だけでなく、レポートは最も不幸な場所についても調査しています。ランキングの最下位国は戦争による影響を受けているアフガニスタンとレバノンです。これらの場所において、平均的な人生評価は、最も幸せな10か国よりも5ポイント以上低いとされています（0から10までのスケールで測定）。

世界で最も不幸な国5選を締めくくるのは、エチオピア、ジンバブエ、コンゴです。

この報告書は、各国のランキングのほかに、2023年の世界の状況も見ています。レポートの共著者の一人であるLara Akninさん（ラーラー・アクニン）には、「今年の報告書には、多くの興味深い洞察が盛り込まれています」と述べています。「その中でも特に興味深いのはプロソーシャリティー（*社会的な行動）に関連するものです。見知らぬ人を助ける、チャリティに寄付する、ボランティアに参加するなどの行動が、パンデミック以前のレベルを上回っていることが2年前からわかっています」