Our World in Dataと世界銀行のデータによると、1820年には中学生以上の世界人口の識字率はわずか12%で、およそ10人に1人の割合でした。1900年になっても、20%を超える程度でした。1950年代以降、世界の識字率は上昇し、1960年には42%、1983年には70%に達しました。現在、世界の識字率は87%、つまり10人のうち9人近くが識字していることになります。
しかし、グラフが示すように、地域間格差は依然として大きく開いています。ヨーロッパ、旧CIS諸国、アルゼンチン、ウルグアイなど、ほとんどの先進国で識字率99%に達しています。途上国、特に新興国は追い上げてきていて、2018年、ブラジルの識字率は93%で、インドの74%と比較すると、その差は歴然としています。
南アジアは74%で、アラブ世界の73%、中東・北アフリカの80%と同程度です。東アジア・太平洋地域とラテンアメリカ・カリブ海地域の識字率は、それぞれ96%と94%で、高い結果となっています。
サブ・サハラ・アフリカの国々は、依然として世界で最も識字率が低いことがわかりました。最近では紛争による学校教育の崩壊が識字率の低下を招いています。マリ共和国では、2018年、これは南スーダン(35%)、アフガニスタン(37%)と共に世界で最も低い率の一つであり、チャド共和国についてはデータがない年もあります。サブ・サハラ・アフリカの識字率全体は2020年には66%です。
最も識字率の低い地域において、教育を受けられない状況に置かれるのは女性です。2020年には、世界の15歳以上の男性の90%が文字を読めるようになっているのに対し、女性は87%にとどまっています。サブ・サハラ・アフリカでは、男性が72%、女性は59%にとどまり、その差はさらに大きくなっています。
画像内タイトル:世界の教育進展
タイムライングラフで世界と特定の国の識字率
*識字率の大人の割合(14歳/15歳またそれ以上)
ソース:https://www.statista.com/chart/28179/literacy-rates-selected-countries/