今回は日本橋で開催された「~ママと子どもの暮らしのSDGs~学びの森のママまつりin日本橋室町」にやってきました。
どんなイベントかというと
「ママと子どもの暮らしのSDGs」をテーマにして、COREDOテラス1階・大屋根広場が会場となり、親子で楽しめるステージイベントやブースがたくさん用意されている催し物なのです。



主催はNPO法人チルドリンという組織です。
NPO法人チルドリンは、子育て中のママたちが自分たちのペースでムリなくゆるやかに仲間や地域、社会との関わりを持ち、子育て時期をもっと「楽しみ、学び、安心して過ごせる場」をつくるための活動をしています。
その活動のなかには「ママによるママのためのイベント」が定期的に開催されています。毎回趣向を凝らした内容で、大勢のママと子どもたちで賑わいます。もちろんパパも大歓迎ですよ~!
今回のイベントも、そんな活動の一環で行われました。
さて、会場をのぞいてみましょう。
ステージ
まずステージでは午前中から夕方までプログラムが組まれ、多彩な演目がゲストを楽しませていました。
ちょっと演目の一例を挙げてみましょう。
・うたのおねえさん きのしたももかさんのステージ
・画家 咲良佑爾さんのライブアート
・講話「母性がつなぐ未来の食」
・ヴァイオリニスト淺川那由多さんの演奏
・親子でフラダンス
・けん玉おじさんトーゴさんのけん玉ショー
・mori&momoの歌とピアノ演奏
などなど
芸術的なステージあり、観客も参加できるイベントあり、盛りだくさんの内容でゲスト楽しませていました。



続いてブースをのぞいてみましょう。
大きく分けると、24のブースが出展しています。ブースの出展者は企業や団体、サークルなどさまざまでNPO法人チルドリンの活動に賛同する人たちです。そしてこの場はそれぞれが普段活動していること発表するという意味合いもあります。
いくつか紹介しましょう。
木育ひろば
良質の栃木県産木材を使った木のおもちゃで遊べる広場です。
栃木県産のスギやヒノキの、なめても大丈夫な無塗装、または天然塗装のおもちゃを栃木から持ってきてゲストの開放していました。木のぬくもりは心穏やかにして、そして集中力を育むのだそうです。
玩具で遊んでいる親子さんにお話を聞きました。
都内からお越しのハル(3才))ちゃんとママです。
このイベントは知っていましたか?
ママ「はい、子どもが好きそうなイベントやっているなぁって思って、近所なのでお散歩がてら来てみました」
SDGsについて関心はありますか?ß
「はい。ありますけど、まだ具体的にどうすれば良いかという知識がなくて、こういうイベントで少しずつ勉強していきたいと思います。未来の子どもたちのためにも」
木育(もくいく)についてどのようなお考えがありますか?
「いま都内に住んでいるので大きな木とか自然と触れ合う機会が少ないです。なるべく自然のもの、こういう木の玩具で遊ぶことは子どもにとって良いだろうなって思っています」
ご自宅でも木の玩具はありますか?
「いえ、特にありませんが、保育園でそういうことに取り組んでいているので、木の玩具はそこでたくさん遊んでいます。こんなに楽しそうだとこれからは購入も考えないといけないかな(笑)」
ハルちゃんは夢中で遊んでいました。
お邪魔してごめんなさい。

スタッフさんにもお話が聞けました。
「触ってもらえばわかってもらえますが、木って触るだけで心が癒されるのです。あと臭いをかぐだけでぜんぜんリラックス効果が違うんです。木育ということでもちろん子どもそうですが、実はママやパパのストレスの軽減に役に立つんです。木の上に座っているだけでいいんです。本来は家を木造にしてほしいところですが、現状は難しいでしょう。でも木の玩具ならお手軽ですよね。これからはぜひ木に注目してほしいです」
こねこねランド

大人と子どもが一緒にこねこねと仲良く遊びながら、学んで悟って語り合う場。
ワークショップでは子供が誤って口に入れても大丈夫。安心・安全な樹脂を使ったカラフルな粘土でクレイアートにチャレンジできます。
粘土遊びは、想像力、創造性を育み、手作りの良さを知り、ヒーリング効果も期待できる作業です。


知育玩具 セレクトショップ


子どもの成育環境デザイン会社のPatataがセレクトした知育玩具の販売もされていました。
ちきゅうのうたげ
ブースのなかで一番広いスペースで出展していたのが、無農薬野菜、無添加食品のサブスク型宅配サービスを行う「ちきゅうのうたげ」。
この会社はスーパーで売られている野菜に近い値段で安全な野菜、食品の提供に取り組んでいて、地域社会や生活向上、環境への取り組みなどが評価された評価され社会文化功労賞を受賞している注目の会社です。
今回の出展は無添加・無農薬野菜などの販売コーナーをはじめ、家族の健康や地球の健康につながるワークショップも開催して、イベントを大変盛り上げていました。




強みのチェック

日本ポジティブ教育協会が出展するブース。子どもの強みに注目して子育てをしようというテーマのもと、子どもだけでなく家族の強みを知って、子育てのヒントをアドバイス。ついつい人の嫌なところ、弱いところの方がって目についてしまうものです。
聞いてみると、子どものことだけでなく意外と自分の強みも分かってないことが多いとか。
多くの親子さんが訪ねてきて、息抜き感覚でブースの人と楽しそうにおしゃべりしていました。
日本橋玻璃工房

この会場のあるCOREDO室町テラス 2階で店舗を構える日本橋玻璃工房の出展ブース。
日本橋玻璃工房はガラス作品を自分で制作できる体験工房で都心の商業施設内で唯一本格的な窯を備えています。
ここではガラスの破片を組み合わせて箸置き作りが体験できます。
スタッフさんがワークショップの流れを教えてくれました。
「まず土台を作っていただいてガラスの破片を集めて接着剤でくっつけます。最終的に窯で溶かして、それをアクセサリーにしたり箸置きにしたり、お好みで選べます。今日は皆さんは破片を乗せるところままでの作業です。そこからはこちらでお預かりして釜で溶かして完成品を約2週間後にお渡しできます」

横浜おいしんぼエンジェル

横浜のおすすめのおいしいものを紹介しています。
光と空と海の心音

キャンドルをはじめとして、心を込めて手作りした作品の数々を販売。手作りアイテムのワークショップも開催していました。
ママさんたちへの知名度、認知度はとても高く、今回のイベントは2日間で、総来場者数3000名を超えました! 大盛況のイベントなので今後の開催は要チェックですよ!
最後にNPO法人チルドリンの代表理事を務める蒲生美智代さんにお話を聞きました。
─今回で何回目のイベントになりますか?
「今年で4回目になります」
─どのような思いでこのイベントが立ち上がったのでしょうか?
「当初、お母さんの産後うつの解消の解決策として、当事者が地域とつながる手法のひとつとして地域イベントを地域行政と連携して企画運営することが目的で立ち上がりました。シングルマザーやシングルファザーももちろん、子育て世代の親御さんたちを少しでも応援したい、子育て支援をしようということから始まりました」
─子育て支援に加えてSDGsについても学べますね
「はい。SDGsって聞くと、勉強したり、難しそうだったりと、なんとなくとっつきにくいイメージがあります。企業や研究所だけの問題ではなく、本当は私たちの暮らしの積み重ねがSDGsと結びついているはず。つまり暮らしの中でアクションがあってこそ、SDGs活動の本来の姿です。ママの目線でのSDGsとは? というテーマでイベントを構成し、アクションの提案をしています。来ていただいた方には何か少しでも感じ取ってもらえたら嬉しいですね」

ありがとうございました。
会場のスタッフがみんな温かい対応のせいか、全体的にほのぼのとした空気に包まれたイベントでした。
なんだか優しい気持ちになれました。
NPO法人チルドリンのホームページはこちら
NPOチルドリン|小さく、凛と、自由に。 (child-rin.com)
またレポートします。
おわり