東京・有明のパナソニックセンター東京「Panasonic GREEN IMPACT PARK」のレポート後編です。
Panasonic GREEN IMPACT PARKは、未来の地球のために、私たちができることを2つのテーマで考える、体験と学びの広場です。
一つ目はCO₂(二酸化炭素)の削減
二つ目は資源の循環です。
施設はこのテーマに沿って構成されていて、「CO₂の削減」エリアと「資源の循環」エリアに分かれています。
前編では、「CO₂の削減」エリアを紹介しました。
後編は「資源の循環」エリアへ。未来を変えるためのヒントを探す旅に出発です。
資源の循環
このエリアでは限りある資源を有効利用するには私たちはどうしたらよいか、そのヒントとなる体験展示や、パナソニックグループの具体的な取り組みなどを紹介しています。
テーマ4 「限りある資源を上手に使うためには?」
前編に続いてまたまたクイズです。
Q 限りある資源を繰り返し使うには何が大切でしょうか?
答えは「循環」です。
今までごみとして捨てていたものを資源として、もう一度再生させ、私たちの暮らしの中で循環することでCO₂削減につながります。
ではどうしたら良いのか。みんなで考えてみませんか。
続いて「ものをていねいに使えば、ごみが減る!?」のコーナーでは、モノをどうしたら長く使えるのか。その一例を教えてくれます。これが他のものを長く使うヒントにもなります。
では例題です。
Q 鉛筆が短くなったらどうしますか?
扉を開けると、長く使うための便利アイテムが出てきます。
答えは短い鉛筆を持ちやすく補助する鉛筆ホルダーでした。
「もののシェアで、みんなも資源循環の仲間入り!?」のコーナーでは、資源循環するための具体策のひとつとして注目されているシェアの発想を養います。
自分にとって必要なくなったけど、誰かにとっては必要かもしれないものってありますよね。捨てるんじゃなくて「誰かのいらない」と「誰かの欲しい」を組み合わせるのが、シェアの大切な考え方です。
では、どのように組み合わせるのでしょうか? そのシミュレーションがここでできます。
「資源ピース」と「希望ピース」をつなげてシェアの輪を広げます。
例えば「車」(資源ピース」)と「ドライブに行きたい家族」(希望ピース)をつなげます。
頭がやわらかくないとうまく組み合わせできませんよ~!!
「捨てられていたごみから、プラスチックに代わるものができる!?」は、プラスチックの代わりになる素材を教えてくれます。
ではクイズです
Q 次に挙げるものなかでプラスチックの代わりになる素材はいくつあるでしょうか? 複数回答ありです。
①コーヒーかす ②ヒノキ ③竹 ④ビールかす ⑤杉
答えは全部です。
プラスチックは今、ゴミになっても自然に帰らないので海を汚してしまうことから使用量を減らす取り組みが進んでいます。
でもプラスチックはいろんなものに使われている大切な素材です。
では、これからどうしたらよいのでしょうか。
そこで、リサイクルによる再利用や、原料をほかの素材に変えることが求められているのです。
その代わりの素材として注目されているのが上記の5つです。
「ひらめき次第でごみが新しい商品に!?」のコーナーでは、新しい発想をみんなで考えます。
そもそも、使わなくなったものは捨てますよね。するとごみになります。これを再資源化するためにはエネルギーが必要なんです。
なんとかエネルギーを使わないで再資源化する方法はないの?
そこでもともとの製品の形や素材をそのまま活かして、デザインやアイデアで新しい価値をつけて再生させる、アップサイクルという考えが注目されているのです。
例えば、いらなくなったTシャツを椅子の背もたれのカバーに再利用するとかですね。使い方を変える発想です。
みんなが書いたアイデアがたくさん貼ってありました。
「正しく分ければ、ごみだってお宝に!?」コーナーでは、使わなくなった家電にたくさんの資源が眠っていることが分かります。
使わなくなった家電には、実は鉄や銅の金属類やプラスチックなど、もう一度使える資源がたくさん使われています。
なかでも「エアコン」「テレビ」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・衣類乾燥機」には再利用できる資源が多くあるので、再利用を意識した処分が求められます。
パナソニックが取り組んでいる「家電リサイクル」の様子がVTRで紹介され、エアコン室外機の分解パーツも展示されているのでとても興味深いです。
使い終わった家電の中から資源をていねいに取り出し、新しい商品の材料として活用していく様子がよくわかります。
「風や磁石は、お宝さがしの重要アイテム!?」のコーナーでは、いらなくなったものから無駄なく資源を取り出すための知恵、技術がわかります。
ここで紹介されているのは「風で分別」と「磁石で分別」。実際に体験できます。
「風で分別」はボタンを押して風をおこしてたくさんボールを入れると重さの違いで分別できます。
「磁石で分別」は鉄、銅、アルミに磁石を近づけてみます。すると磁石につくものとつかないもので分別できます。
では最後の問題です。
Q 鉄、銅、アルミのなかで磁石につかないものはどれでしょうか?
正解は、●●●。
いじわるしてごめんなさい。実際に行って確かめてみましょう。お家で実験してもいいね。
見学は以上です。
たくさんのゲストで賑わっていました。そのなかからお二人ほど、お話が聞けました。
ヨシタカくんとアイトくんです。お友達同士で二人のお母さんも一緒に来場です。
まずはヨシタカくん。
─Panasonic GREEN IMPACT PARKの感想は?
「自分たち一人でもできることはたくさんあって、ここで知ったこと、学んだことを実践できたらいいなあと思いました」
─SDGsって関心ある?
「はい。学校でいろいろ勉強しています。ここの展示でもSDGsについてはわかりやすかったです」
ありがとう!
続いてアイトくん。
─Panasonic GREEN IMPACT PARKの感想は?
「体験型のものが多くて楽しかったです。遊びながら学べることができました」
─SDGsって関心ある?
「はい。ここで知ったことを家でも何かやろうかなって思ってます。例えば使わない電気をこまめに消したいなって思いました」
ありがとう!
とっても仲の良い2人でした。
Panasonic GREEN IMPACT PARKのレポートは以上です。
そしてそして!!
ここでスタッフさんのご厚意で、Panasonic GREEN IMPACT PARKのある、この「パナソニックセンター東京」内に展開するもうひとつの人気施設も取材させてもらいました。
それが「AkeruE」(アケルエ)です。
AkeruEのレポート開始です
AkeruEは、科学館であり美術館でもあり。「ひらめき」を形にするミュージアムです。
「観る」「つくる」「伝える」という体験を通して、子どもたちの知的好奇心と「ひらめき力(ギリシャ語でEureka:えうれか)」やクリエイティブな力を育みます。
STEAM教育(Science科学、Technology技術、Engineering工学、Art芸術、Mathematics数学)をテーマとした探求学習の実践の場です。
ちなみに施設の名前はEurekaを逆から読んだものです。
展示作品は、知性を育む科学館の要素と、感性を育む美術館の要素があるのが特徴で、モノ・コトづくりに取り組めるスペースやワークショップを展開して、子どもたちのアイデアを形にすることをサポートしています。
エリア「ASTRO」
エリア「ASTRO」(アストロ)では「かけあわせ」「くみあわせ」「ひらめき」に出会えます。
技術と美術のように全然違うものを掛け合わせたり、組み合わせたりするとどうなるのでしょうか。
それを実際にやってみた不思議な作品が展示されています。
この作品、なんでこうなっているの?
考えることが大切。
そのヒントもあるので、仕組みを探ってみませんか。発想力が養われますよ!
エリア「COSMOS」
エリア「COSMOS」(コスモス)は、ひらめきを形にする、作って遊ぶ場所。作品作りの工房のような所です
ここでは季節ごとにひとつの問いがだされます。
でも、その答えはありません。
では、どうしましょう。
考えてみて、答えを自由に作ってみましょう。あなたの答えを作品という形にできるのです。
みんなの答えも見られるので、とっても参考になります。
いろんなことに気づくかもね。
エリア「PHOTON」
エリア「PHOTON」(フォトン)は、自分の考えや作品を写真や動画、アニメーションにして発信できるスタジオです。
自分のひらめきを、「伝える」「伝わる」体験をしてみましょう。
みんな器用に機材を使いこなしていました。
紹介は以上です。
「Panasonic GREEN IMPACT PARK」も「AkeruE」も、楽しみながら、知って、気づいて、考えて、生み出すことのできる、アカデミックな施設でした。
家族みんなで大人だって夢中になれる、とっても内容の濃い体験ができました。
パナソニックセンター東京のホームページ(施設ご利用案内やアクセス情報等はこちら
https://holdings.panasonic/jp/corporate/center-tokyo.html
また、レポートします。
おわり