SDGsに取り組む世界の子どもたち

終業式はリサイクルファッションで!来年にはもう着ない‥ファストファッションへの問題提議も

父親が21歳の誕生日に着たスーツを、学校の終業式に自分が着ていく‥。あなたにはそれができるでしょうか?

オーストラリア・ビクトリア州では、学生たちがファストファッションと気候変動についての懸念を表すために服を借りたり、交換したり、チャリティー販売をしたりしました。

パンデミックによって多くの生徒が学校の様々な行事を体験できなかったなか、エマニュエル・カレッジの高校1年生の学生たちは、リサイクルショップや両親、祖父母のワードローブを探し回ったりして、リサイクルファッションをテーマにした終業式に参加しました。

学生たちが考案した洋服のリサイクルは、環境に対する脅威が高まっているファストファッションへの取り組みでもありました。

このプロジェクトに参加した学生の一人、ペイジ・アミステッドさんはお母さんのグリーンドレスを着ていました。

「コロナ禍の影響で中学3年の時の終業式など多くの行事に参加できなかったので、学年として再び集まり、楽しむことができたのは素晴らしいことでした」

とこのプロジェクトに参加したペイジ・アミステッドさんは言います。

「環境を維持する方法で終業式を行いたいという思いがありました。その思いから、リサイクルというテーマを思いつきました。多くの人がオンラインで服を購入し、一度着たら二度と着ない。私たちは廃棄物を減らし、持続可能なものにしたかったのです」

60年代流行していたフリル付の服や毛皮のコートなどを着ていたり、父親が21歳の誕生日に着ていた茶色のスーツを着ていた生徒もいました。

ジョージ・スティーブンスさんは父が21歳の誕生日に着ていたスーツで学校の終業式に参加。

物価の上昇で家計が圧迫される中、学生たちはよ費用を抑えてイベントを開催したいとも考えていました。

「お父さんのスーツやお母さんのドレスで来ている子もいて、とてもおしゃれでした」 とペイジさんは言います。

この2年間のパンデミックによって、若者たちは学校の卒業式、体育祭、ミュージカル、成人式などに参加できませんでした。

コロナの影響で若者たちが成人式などのイベントに参加ができませんでした。

しかし、生徒たちは体験できなかったことにとらわれず、皆で一緒に過ごす時間を大切にしているのです。

「一緒にいられなかった期間は辛かったけど、今回、みんなで一緒に過ごすことができたのはとっても良いことでした」

とペイジさんが言います。

できればこのリサイクルをテーマにした終業式を来年も行いたいと彼女は言います。

「その時は、ウエディングドレスを着ている子もいるかもしれませんね」

ソース:https://www.abc.net.au/news/2022-08-07/thirty-school-formal-as-students-opt-for-sustainable-fashion/101291934