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世界の人口ランキング。2030年にはインドが世界で最も人口が多い国に

世界人口が80億人に達する中、全ての人に機会均等を与えることができるか

世界の人口増加は、私たち人類の進歩の証しです。しかし、世界的なGDP、平均寿命、平等の増加にもかかわらず、機会均等は十分ではありません。

Young Global Leader Alumni Community(ヤング・グローバル・リーダー・アルミニ・コミュニティー)のGeorge Pyrgos氏(ジョージ・ピルゴス)が公正な労働基準、女性と少女への投資、研究における多様性、国連の持続可能な開発目標の指導原則の順守などを通じて、すべての人に平等な機会を創出する方法を探っています。

ザ・ボディ・エージェンシーの創設者であるケイト・ロバーツさんは、女性のための平等な機会創出により多く投資することが解決策の一つだと考えています。

「女性に投資すれば、彼女らは学校に行き、仕事を得て、家族を養い、極度な貧困の連鎖を断ち切ることができるのです。少女と女性にリプロダクティブ・ヘルス製品やサービス、教育へのアクセスを与えることが重要です」

と ケイト・ロバーツさんは言います。

Children’s Investment Fund Foundation(子ども投資基金財団)の常任理事を務めるソニア・メディナさんは気候危機と食糧不安のような繰り返される危機は、世界中の不平等を悪化させ、子どもたちに絶え間ない脅威を与えていると説明します。これらの問題には相互に関連したアプローチが必要であり、食糧危機への対応には、同時に気候の回復に投資を行う必要があります。この場合、再生農業は両方の問題を軽減するのに役立つとソニア・メディナさんは言います。

人口80億人への道のり

世界の人口はどのように増加してきたのでしょうか。

世界人口の急激な増加は、新しい技術や農業の発展により17世紀に始まった。画像:Our World in Data

1803年に人類が初めて10億人の大台に乗るまでしばらく時間がかかりました。しかし1700年代に始まった第二次産業革命により人口は加速的に増加しました。その後、出生率の上昇と医療や農業の継続的な発展により、世界人口は急速に増加していきました。しかし、人口動態の変化や出生率の低下により、しばらくは増加のスピードが鈍化しています。

世界の人口のほぼ半分が7カ国に住んでいる

2015年、世界人口の半分がわずか7カ国に集中していました。しかし、近年は人口増加の順位が変化しています。それでは、現在、世界人口の半分弱を集めているのは、どの7カ国なのでしょうか。

中国 – 14億2600万

インド – 14億1200万人

米国 – 337百万人

インドネシア – 2億7,500万人

次いでパキスタン、ナイジェリア、ブラジル。

2030年までにインドが世界で最も人口の多い国となる

国連の「世界人口展望」最新版によると、インドの人口は2022年の14億1700万人から2030年には15億1500万人に増加し、世界で最も人口の多い国となることが見込まれています。現在、世界最大の人口は中国で、中国とインドは他国を大きく引き離しています。

インドは、10年後までに中国を抜いて世界一の人口を持つ国になると言われています。画像:United Nations

2030年以降を考えると、今世紀末には世界人口のうち65歳以上の割合が増加し、25歳以下の割合が減少すると予測されていることも大きな変化であると言えます。

世界人口の100年にわたる変化 . 画像:United Nations

2100年、世界の人口はどうなる?

2100年には109億人が地球上に住むという国連の予測に誰もが同意しているわけではありません。ワシントン大学の研究者たちは、2100年には世界の人口は63億人から88億人になるとし、世界の人口は今より少なくなると予測しています。

今後100年の間に世界の人口が増加するのか減少するのか、研究者の間で意見が分かれている。画像:Statista

The Lancet誌 (ランセット)に掲載された彼らの研究は、世界人口は2064年に97億人でピークを迎えると想定しています。