SDGs 取り組んでいます!

SDGsなクリスマスツリーの飾りつけを教えてもらったよ!

みなさんは「世界子どもの日」って知っていますか?

「世界子どもの日」は、世界の子どもたちがお互いを理解し、子どもたちの福祉向上を目的として、1954年に国連によって11月20日に制定されました。

世界中で毎年11月20日周辺になると、子どもたちが主役となって参加する催しがたくさん行われています。

日本国内でも「世界子どもの日」の取り組みとして、子どもと大人が一緒に楽しめるたくさんのイベントが開催されており、そのなかで今回はイオンモールで開催された「SDGsクリスマス ~すてられるモノでクリスマスをいろどろう!!~」にお邪魔してきました。

このイベントは全国のイオンモール142店舗で11月3日から18日間(期間は店舗によって異なる)開催されました。

取材でお邪魔したのは埼玉県にある「イオンモール上尾」です。

イオンモール上尾のイベント会場

早速、のぞいてみましょう。

約120店舗が軒を連ねる広い大型ショッピング施設の1階中央、センターコートというエリアに特設コーナーが設けられていました。

「SDGsクリスマス ~すてられるモノでクリスマスをいろどろう!!~」は、いらなくなったカプセルトイのなかに捨てられてしまうお花を入れてクリスマスオーナメントを作り、クリスマスツリーへ飾り付けをおこなうワークショップ。

ゴミになってしまうプラスチック製品や、まだキレイなのにも関わらず捨てられてしまうお花を楽しく工作しながら減らすことができ、リユース(再利用する)というSDGs体験ができます。

完成したオーナメントを飾れるクリスマスツリー
ゆったりと作品づくりができる広い会場

オーナメントの作り方はとっても簡単。スタッフが説明すると、参加者はみんな理解が早く、思い思いの作品つくりを楽しんでいました。せっかくなので、オーナメント作り方を紹介しましょう。ぜひお家で作ってみてください。

お家でできる! SDGsなオーナメントの作り方

①材料(カプセル、お花)を用意します。

カプセル
お花

②カプセルにお花をつめます。

③カプセルを閉じたら完成です。

カプセルにひもを通して完成です

④クリスマスツリーに飾りましょう。

イベントでは特別に用意された“リユース クリスマスツリー”に飾れるほか、せっかくの作品なので持ち帰ることもできました。

本来ならゴミになってしまうモノが、ちょっとした工夫によってリユースされて人の役に立つことがよくわかりました。

そもそも「プラスチック」と「お花」は、SDGsの視点から次のようなことが注目されてきました。

まずプラスチックですが、これは私たちの暮らしの中で多く使われている材料ですね。使い勝手が良くて生活に役立つ一方で、ゴミ(通称プラゴミ)になってしまうとちょっと面倒な存在になるんです。プラゴミは大地に溶けることなく、街から海に流れます。実は海で見つかるゴミの約7~8割はプラゴミで、そのままは海に残ってしまっています。近い将来、海のゴミが海の生物を超えるとも言われています。

みんながプラゴミを捨てない工夫をすることで、未来を変えることができるかもしれません。

次に「お花」についてですが「ロスフラワー」って聞いたことありますか?

お花は、私たちの生活に彩りや癒しを与えてくれるキレイな存在ですが、お花によっては規格外だったり、売れ残ったり、余ったりして、まだキレイなうちにたくさんのお花が捨てられています。こうした「捨てるにはまだ早いお花」をロスフラワーといいます。

このロスフラワーを減らすために大切なのが今回のようなリユースになります。

今回のイベントでは、イオンモールの施設内にあるアミューズメント施設から提供された空カプセルを再利用し、お花屋さんから提供されたロスフラワーを飾り用の花として活用しています。

どんなものでも簡単に捨てないで、その前にちょっと考えて、何か他のものにリユースできるかなって、利用法を見つける習慣を身につけると、もっとモノを大切にできるかもしれない。

そんなことをこのイベントに参加することで学ぶことができました。

とっても勉強になりました。

ワークショップに参加したみなさんの声も聞きました。

左からチカゲちゃん、コナツちゃん

上尾市内から参加のコナツちゃん(10歳)。

子ども新聞を読んでいて普段からSDGsには関心を持っているようです。

─オーナメント作りはどうでしたか?

「環境を大切にできる工作ができて楽しかったです」

─SDGsについて関心はありますか?

「はい、地球を守るためです」

─SDGsについて心がけていることはありますか?

「食べ残しをしない、あと水を出しっぱなしにしないことです」

ありがとう。こういうイベントがあったらまた来たいですかと聞いたら元気に即答で「はい」と答えてくれました。

妹のチカゲちゃん(7歳)。

─オーナメント作りはどうでしたか?

「お花の量を調節するのが難しかった」

─うまくいったの?

「はい。お花が目立つように葉っぱをちょっと減らした」

─仕上がりは?

笑みを浮かべて「良かった」

─楽しかった?

「はい、また来たい」

ありがとう。

コハルちゃん

次はコハルちゃん(6歳)です。

このイベントを見かけてママに「やりたい」と言って参加した積極的なお嬢さんです。

─オーナメント作りはどうでしたか?

「楽しかった」

─こんなイベントがまたあったらどうする?

「またやりたい」

と、言いながらプイと背を向けて、会場の周りをぐるぐると走りだしたコハルちゃん。

お母さんから聞いた話では、喜んでいると走り出すことがあるとか。

嫌われなくてよかった~。じゃあね。

ユイトくん

続いてユイトくん(5歳)。

─オーナメント作りはどうでしたか?

「楽しかったです。またやりたいです」

─自分の作品に点数をつけるとしたら?

「100点です」

良い作品ができてよかったね。ありがとう。

左からコウタロウくん、シオリちゃん、パパ

最後はコウタロウくん(6歳)。

─オーナメント作りはどうでしたか?

「楽しかった」

─どんなところが楽しかった?

「草とか花とか入れるのが面白かった」

─草とか花とか好き?

「うん、あと虫も好き」

自然が大好きなんだね。ありがとう。

妹のシオリちゃん(4歳)。

─オーナメント作りはどうでしたか?

大きくうなずく。

─またやりたい?

「うん」

照れ臭そうにニコニコと答えてくれました。

みなさん、ご協力ありがとうございました。

最後にイベントを主催するイオンモールの方のコメントもいただきました。

─このイベントを始めるきっかけはなんでしょう?

「当社では、地域社会の発展と活性化に貢献する活動を『ハートフル・サステナブル』として掲げ、お客さまや地域社会、パートナー企業さまとともに、より良い社会をめざす取り組みを行っています。その一環として、廃棄物発生量の増加が世界的に深刻化する中で、当社モールの集積・規模を活かしながら、お客さま、専門店、地域社会との共創によって循環型社会を実現する「サーキュラーモール」を目指しています。この度は「世界こどもの日」にちなみ、11月3日~20日(日)の期間、「イオンモールの世界こどもの日」を開催。お子さま連れのご家族で楽しみながら、「サーキュラーモール」の取り組みに参加していただけるイベントを企画しました」

─このイベントのテーマはなんでしょう?

「子どもによる子どものためのSDGsクリスマス。プラスチック廃棄ロスやロスフラワーについて、子どもたちが楽しく学びながらクリスマスを作りあげることをテーマとしています」

─特徴はなんでしょう?

「本来捨てられるものでクリスマスツリーを飾りつける、という点が特徴です。お子さまたちに身近なプラスチック廃棄ロスのカプセルトイの不要になった容器、ロスフラワーを入れて、クリスマスオーナメントを作りクリスマスツリーを飾りつけていただきます。また、“リユース クリスマスツリー”は館内に展示することで、イベント参加者以外のお客さまにもご覧いただき、プラスチックごみの問題やロスフラワーについて知るきっかけにして頂ければと思います」

─子どもたちへ伝えたいことはなんでしょうか?

「このイベントが、プラスチック廃棄ロスやロスフラワーについて知るきっかけとなり、お子さまから大人まで、輝く未来のために、SDGsに興味を持って、小さなことから行動していただけるようになると嬉しいです」

ありがとうございました。

またレポートします。

おわり