東京都豊島区の池袋にあるサンシャインシティで、子どもたちが全力で遊ぶことができる子どもの遊び場「IKEBUKURO LIVING LOOP × Sunshine City PLAYPARK(イケブクロリビングループ × サンシャインシティプレーパーク)」が11月4日~6日に開催されました。
サンシャインシティは、池袋駅東口に位置しており、この地域のランドマーク的役割を果たしている高層ビル「サンシャイン60」を中心に広がる複合商業施設です。とっても広い商業施設の一角である「サンシャインシティ 専門店街アルパ1F 南3入口外側エリア」という屋外エリアが会場です。
このイベントはすでに今年の5月・7月・9月に開催されており、今回は4回目の開催になります。
SDGsをテーマにした子どもたちの「遊び」と「学び」の場がいっぱいのイベントです。
どんなイベントなのかとっても楽しみ。
会場は道路のように細長い形、上を見ると首都高速道路が通っており、大きな屋根みたいで、ここならちょっと雨が降っても平気。
このエリアの中には、いらなくなった箱を利用した飛行機作り教室や、疑似土器復元体験、残り布でラップ作り、書道体験など総勢19のコーナーが展開していました。
子どもたちが「全力で遊んで、学べる」がイベントのテーマなので、ワークショップ系のコーナーが多いところが特徴でした。
ちょっと紹介していきましょう。
まずは「ダンボールペインティング」
いらなくなったダンボールを利用してアート作品をみんなで作るというコーナー。捨てられてしまうものを再利用するってSDGsだよね。
30分制で参加する子どもたちは全員レインコート着用し、恐竜の形をしたダンボールに絵の具で絵を描きます。背伸びしたり、しゃがんだり、体全体を使ってみんなペインティングしていました。
次は「おやこDEダンボールあそび」
ダンボールを切ったり、貼ったり、繋げたり、創作自由自在の図画工作が体験できます。
なにができあがるか、自分でもわからなかったりして。でも、それが楽しいんだよねぇ。
続きまして
「海の生き物を助けよう! 海のお掃除隊!」
海にはたくさんのゴミがほったらかしになって、世界中で深刻な問題になっています。
ここでは捨てられたゴミを釣って、お魚を助けてあげようというゲーム。お魚じゃなくてゴミを釣り上げるんだね。
お魚のお絵描きをして、その魚を釣り堀に泳がせて、お魚を助けるためにトイレットペーパーとかゴミを釣り上げます。描いたお魚は持って帰ることもOK。
うまく釣れるかな。
ゴミの釣り名人のランキングも書かれていました。
そして、この会場ですごく目立っていたのは
「疑似ごみ 積み込み体験」
中身が見えるスケルトンごみ収集車が登場し、ごみ捨ての体験ができます。
透明だから清掃車にゴミを積み込むとどうなるか、積んだ後がよく見えます。清掃車って、町でよく見かけるけど、近くで見たり、お手伝いしたりすることってほとんどないよね。とても珍しい体験なのでいつも行列ができていました。
参加者に感想を聞きました。
ハナエちゃん(4歳)です。
ーごみの積み込み体験はどうでしたか?
「たのしかったぁ」
ーSDGsってわかる?
「しらないよ~」
ー難しい質問してごめんね。笑顔で答えてくれてありがとう。
続いてノドカちゃん(2歳)
ーごみ積み込みの体験はどうでしたか?
「おもしろかったで~す。だよね、ね、ね、ね」とお母さん。
ニコニコしながらうなずくノドカちゃん。
写真撮らせてくれてありがとう。
「動物カスタネットづくり」も人気コーナーのひとつでした。
造園会社が出展したこのワークショップ。
捨てられてしまう間伐材などを利用して、オリジナルのカスタネットが作れます。もちろん完成品は持ち帰れます。
ちなみに間伐材とは森林を育てる途中で、密集して成長の邪魔にならないように、木を間引く(切る)ことでできた木材のことです。
カスタネットの土台はヒノキ。飾りの木材はどんぐりや松ぼっくり、木の枝などを使います。これも造園会社が管理する公園を整備している時に出た廃材だとか。飾り用にスタッフさんが一つひとつ丁寧に色を塗ってくれているので、とてもきれいな素材になっています。
また、工作中に間伐材についてわかりやすく説明する紙芝居も行われました。この物語も絵も全部スタッフさんの手作り。真心のこもった演出でした。
さて、どんなカスタネットができるかな。
見せてくれる姉妹がいました。
ユイちゃん(6歳)
ーどんなカスタネットを作ったの?
「パンダ」
ー工作はどうでしたか?
「楽しかったぁ。木に触れてよかった。あと良いにおいがした」
続きまして
ミオちゃん(4歳)
ーどんなカスタネットを作ったの?
「ウサギ」
ー工作はどうでしたか?
「木にさわると気持ちよかった。かた~い。パパに見せる」
家に帰るのが楽しみだね。
ママさん曰く
「二人とも普段から松ぼっくりやどんぐりで遊ぶのが大好きで、それで工作できるし、遊べるので、すごく喜んでいます」
みんなの良い思い出になったみたいだね。
最後に紹介するのは
「かけっこ教室」
20m走ができる特設会場で、インストラクターが豊富な知識と、専門的な技術から体の使い方まで、正しい走り方に繋がるすべてを丁寧に指導します。
スタッフさんによると、走ることはとても楽しいことなので、運動が苦手な子ほど、ぜひチャレンジしてほしいとのことでした。
走ることが楽しくなると、他の運動も楽しくなるかもしれないよね。汗をかくことの気持ちよさも知るかもしれない。そうしてスポーツが楽しくなったら、一緒に頑張る子がいて、もっと友達が増えるかもしれない。
走るって、いろんなことの基礎、基本になっているからこそ、コツコツと指導の活動をしているんだって。
そんな指導を受けに来たのがお友達コンビ。
リュウノスケくん(8歳)とミツキくん(7歳)
ダッシュに特化したウォーミングアップや腕振りのコツ、ブレーキの少ない着地動作などを直接指導してもらいました。
まずは指導前のウォーミングアップの写真。
指導が始まります。
そして指導後です。
なんとなく速くなった気がするけど。本人はどうなのかな。
帰ってきたところを直撃しました。
ーどうだった?
二人とも「楽しかったです」
リュウノスケくん「タイムが縮んだから」
ミツキくん「僕も走るのが速くなった」
ーかけっこが好きなった?
二人とも「うん」
インタビュー中もじゃれあっている二人。とっても仲良しでした。
全力でかけっこした後にありがとう。お疲れ様でした。
親子連れを中心に一日中とっても盛り上がっていたこのイベント。
主催者の方にもお話を聞いてみました。
答えてくれたのは株式会社サンシャインシティ まちづくり推進部 ミドルマネージャーの倉林真弓さんです。
─このイベントはいつから始まったのですか?
「前身の子ども向けイベントは数年前から開催していましたが、SDGsに関連したイベントは今年からになります」
─SDGsをイベントに取り組んだ理由は何でしょう?
「さまざまな協力してくれる企業、団体と子どもたちに何ができるのかって話になると、ご時勢でどうしても、SDGsの話題がでてきます。それなら、遊びながら学べるしっかりしたイベントにしようということで始まりました」
─今年の開催は4回目ですよね?
「はい。この年の5月、7月、9月に開催して、そして今回の11月が今年最後になります」
─これまで開催して、参加者の声、反応はどうですか?
「とても良い評価をいただいています。印象的な反応を挙げると、こういう遊び場が急に現れる(設営される)というのが面白味があっていいねという声がありました。特に多いのは、ここに来るといろんなことが学べて、一日中いられますという声。こうした反応はスタッフの励みになっています」
ありがとうございました。
ちなみに来年の開催は絶賛計画中で、まだ発表できないそうなので、気になる人はサンシャインシティのホームページをチェックしてください。
サンシャインシティ公式HP
とっても楽しいイベントでした!
また、レポートします。
おわり