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ボクらの未来を考えよう! 「豊島区こども未来国連会議」に行ってみた 後編

「豊島区こども未来国連会議」の第2部の会場は豊島区議会が行われる議場

世界中の子どもたちが集まって、SDGs問題をはじめ、平和で豊かな世界について、表現して、語り合う「こども未来国連会議」が毎年行われています。

その豊島区版「豊島区こども未来国連会議」が2022年9月23日に開催されました。

今回は、そのレポートの後編になります。

前編は、「豊島区こども未来国連会議」の第一部、ワークショップの様子を紹介しました。

「住み続けられる未来の豊島区」をテーマに、子どもたちが4~5人ずつ10グループに分かれて、アイデアを出しあって、整理して、プレゼン資料を作り終わったところで休憩に入りました。

後編はその続き! 第二部のプレゼンテーションの始まりです。

ワークショップでまとめた考えをみんなの前で発表します。

豊島区議会の議場でプレゼンテーション

プレゼンテーションの会場はなんと実際に豊島区議会が行われている議場です。

普段あまり足を踏み入れない特別な空間。ちょっと緊張感が漂います。

発表はAグループからアルファベット順です。順番が来ると全員でマイクの前に立ち、そのうち二人が代表して説明します。

発表が終わると質問コーナーがあり他のグループからの質問にも答えます。

各グループの発表したタイトルはこちら

Aグループ「サステナビリティパークをつくる」

Bグループ「豊島NATUREプロジェクト」

Cグループ「未来的な自然の多い観光都市、豊島区」

Dグループ「平等で一人一人が住みやすい街」

Eグループ「広くて安全で誰でもはいられるような公園」

Fグループ「自然がたくさんあり楽しい豊島区」

Gグループ「3Rを一人一人意識する!」

Hグループ「みんなちがってみんないいがあたりまえな町」

Iグループ「古さと新しさが交差する豊島区」

Jグループ「自然がいっぱいで外にでたくなるような豊島区」

一生懸命作ったプレゼン資料が大画面に映し出され、これを見ながら内容を説明します。

みんなが考えた「住み続けられる未来の豊島区」は、とても興味深い内容ばかり。大人では浮かばないような大胆なアイデアもあったり、当たり前のことなのにすっかり忘れていて気づかせてもらったり、本当に豊島区の未来を真剣に考えた提案だなぁと感心しました。さすがは「SDGs未来都市」「自治体SDGsモデル事業」の選定を受けた豊島区の子どもたち。意識の高さがうかがえました。

優秀賞はどこのグループに!?

全員の発表が終わって、いよいよ審査発表です。

審査のやり方は、審査員の皆さんの評価だけでなく、参加した子どもたちも全グループの評価を投票して、まとめてから評価します。

優秀賞に輝いたのはCグループ(中島信弦さん、大瀧輝さん、大西菜々美さん、師岡飛向さん、小坂拓磨さんの「未来的な自然の多い観光都市 豊島区」でした。

これからの豊島区は観光に力を入れるべきと提案し、「人の流れや需要のあるサービスをAIで予測してサービス向上や都市の効率化を図り、豊島区をスマートシティ化する」という案。

審査員に印象をよく与えただけでなく、投票した子どもたちから一番の評価をもらったことが受賞の決め手になりました。

Cグループのプレゼン資料
優秀賞を受賞したCグループのみなさん

Cグループのみんなの受賞コメントです。

「すごい緊張してたんですけど、優勝できてよかったです」(大西菜々美さん)

「(審査)発表されるときは緊張したけど、(選ばれて)すごく嬉しかったです」(大瀧輝さん)

「最初は(優秀賞が)獲れると思わなかった。たまたま獲れて嬉しかったです」(中島信弦さん)

「みんなで協力して獲れることができて、すごく自信になった」(師岡飛向さん)

「自ら考えた最新技術を取り入れた意見をこれからのSDGsに生かしていけることが嬉しいです」(小坂拓磨さん)

みんな良い笑顔です。おめでとう。

このグループはスタートのアイデア出しの時点から早々にアイデアをメモしたカードをたくさん出していたのが印象的でした。

彼らCグループは、2023年3月に開催される「第3回こども未来国連会議」への参加権を得ました。

みんな頑張ってきてね~。

会議が終わって、主催者である豊島区役所に感想を聞いてみました。

答えてくれたのは豊島区役所の国際文化プロジェクト推進室 SDGs未来都市推進課の寺光利枝子さんです。

──会議が終わってみてどのような感想をお持ちですか。

「子どもたちが、自分たちが思っていた以上にまちのことを考えてくれていたことに驚きました。また、様々な意見を出していただき、豊島区の未来は明るいと希望を持てました。SDGs目標年である2030年は、参加してくれた子どもたちがちょうど大人になり、社会の主役になっている頃。考えてくれた未来の豊島区を実現できるよう頑張っていきたいです」

──参加者をはじめ豊島区民、SDGs 関係者よりどのような反応がありましたか。

「はい。参加者した子どもたちからは

『他の学校の人たちと会うことができ、自分では思いつかないようなアイデアを聞くことが出来て楽しかった、貴重な経験になりました』『自分が考えていた意見をみんなとシェア出来てよかった、豊島区が心のやすらぎを持つことができるような場所にしたい』

『賞をとれなくてちょっと悔しかったけど、とても楽しかった』

保護者からは

『とても良い経験をさせていただきありがとうございました』

また、観覧者の方からは

『参加された子どもたちにとって、良い経験になった素晴らしい取り組み。学年や学校を超えて議論する場は刺激、勉強になったはず。発表の内容、発言をしていた子どもたちの言葉づかいや、堂々とした姿にも驚いた。参加された子どもたちの将来が本当に楽しみです』

などのご意見をいただきました」

──これからの豊島区SDGs関連のイベントや施設など告知事項がありましたら教えてください。

「はい、『豊島区こども未来国連会議』は2025年まで継続して実施をしていく予定です。

ありがとうございました。

今後も豊島区のSDGsのイベントがありましたら、また取材したいと思います。

豊島区のSDGsに関する取り組みを紹介する特設ホームページ

「としまSDGsアクション!」

http://toshima-sdgs.jp/

 

おわり