SDGsに取り組む世界の子どもたち

子どもたちの影響でオーストラリアのMOOヨーグルト製造社がプラスチック再生容器を使用

11歳のミニー・サンダースさんとパークサイド小学校のクラスメート、ネバダ・マイオさんは、学校でのキャリアデーでの質問をきっかけに、ビーチに打ち上げられた100%リサイクルプラスチックを使って環境にやさしい容器と蓋を作るMOOヨーグルトを誇りに思っています。写真:Keryn Stevens Keryn Stevens

 

オーストラリアのヨーグルト製造社が、南オーストラリアの小学生たちの協力のもと、マレーシアの海岸に打ち上げられたプラスチックを100%再利用した容器を使用しています。

MOO Premium Foodsの創業者であるミック・サンダースさんは、3年前にパークサイド小学校のキャリアデーで予想外の質問を受けたことをきっかけに、再生プラスチックパッケージを利用するようになりました。

当時サンダースさんは生徒たちがヨーグルトの作り方を聞いてくるだろうと思い、娘のミニー・サンダースさんが通う学校に出向いたそうです。しかし、子どもたちはMOOがサステナブル(持続可能)のために何をしているのか、環境への影響をどのように減らしているのか、という質問を投げかけてきたとサンダースさんは言います。

「環境問題に対する子どもたちの関心と知識には本当に驚かされました。そして、もっと真剣に取り組まなければならないと思いました」

MOO Premium Foodsの創設者ニック・サンダースさん(中央)は、娘のミニーさん(左)と友人のネバダ・マイオさんが持つリサイクルヨーグルトの容器と蓋に使われた樹脂を披露。写真:Keryn Stevens Keryn Stevens

 

家族経営のこの会社は、地元のメーカーであるTechnoPlas社と協力し、海やビーチなどから回収した廃プラスチックを食品用グレードプラスチック樹脂に変換するマレーシアの会社と連絡を取りプロジェクトを開始しました。MOO社が樹脂を輸入し、TechnoPlas社が樹脂をヨーグルトの容器や蓋に成型しています。

「海中や海岸線から50km以内にあるプラスチック廃棄物である、オーシャン・バウンド・プラスチックを100%再生した食品用パッケージはオーストラリアで初めてです」

とサンダースさんは言います。

インドネシア・バリ島のクタビーチなど、世界中のビーチでプラスチックゴミが問題になっています。

「少なくとも、新しいプラスチックと再生プラスチックを混ぜてヨーグルトの容器を作ることはできるだろうとは思っていましたが、私たちはその限界を超えたいう気持ちがあります」

サンダースさんの娘、ミニーさんはパークサイド小学校の6年生です。3年前、姉のルビーさんはMOOがサステナビリティへの道を歩み始めた、あの運命の*2019年キャリア・デーに参加していたそうです。

「MOOがサスティナビリティに取り組む大きなきっかけが、子どもたちの質問から生まれたことをとても誇りに思います」

とミニーさんは言います。

ソース

https://www.kidsnews.com.au/environment/kids-inspire-moo-yoghurt-switch-to-tubs-made-from-recycled-beach-plastic/news-story/f93e320fdd7ff2898c11ba0884f63c43