モクズガニを救え
台湾北部にある宜蘭市南澳鎮(なんおうきょう)のモクズガニを再生させるため、台湾遠隔地保護修復協会は約100頭のモクズガニを一括で放流していますが、海口から小川を遡上する子ガニは明らかに減少し、中には遡上できない子ガニもいるとのことです。人手を動員して支援するほか、次の段階として生息地の保護にも着手し、固有種のモクズガニがきちんと育つように当協会が小川を保護することが期待されています。
モクズガニは主に台湾の東半分の河川や海で生息しており、宜蘭市の南澳が最も有名です。
しかし宜蘭の南澳では、モクズガニの数が大幅に減少しています。 異常気象がカニの繁殖に影響を与えた可能性もありますが、それ以上に深刻なのは、人為的な漁業によって生態系が破壊されたことです。
生態を回復させるため、台湾農村生態保護修復協会は今年だけでも100匹のアブラガニを購入し、北川、南川、名無し川に一括して放流し、地元の小学生にも放流の手伝いをしてもらい、有意義な生態教育を開始したのです。しかし、河口で卵を抱いたメスのカニが産んだ赤ちゃんは、生息環境が破壊されたためか、河口から遡上して育つことができないことが分かっています。メスのカニは産卵のために河口へ行き、卵は海水で成長して河川へ移動します。 今年は状況が違うので、帰れないアブラガニの赤ちゃんを手作業で捕獲し、河川の難所を渡ってちゃんと育つように手助けしています。
ソース:
https://udn.com/news/story/6898/5989096