10代の活動家、グレタ・タンバーグさんと同じような思いを持っている少年がオーストラリア北部の街、クイーンズランドで話題になっています。

“Plastic Free boy”として親しまれています。
アールリアン・エーケル君(15歳)は、親しみを込めて“Plastic Free Boy”と呼ばれています。この名前は、ABC Kidsのテレビ番組dirtgirlworldに出演したことがきっかけです。「2017年に映画『プラスチック・アラーム』を作った後、ABC(テレビ局)がダート・ガールと一緒に僕と番組をやりたいと言ってきて、僕のことを”プラスチック・フリー・ボーイ”と呼んで、その名前が定着したんです。
“Plastic Free Boy“という名前は、私たちの中にある、海や自然を愛する思いを意味しています」
とアールリアン君は言います。
アールリアン君が海や環境のプラスティックを減らしたいと思い始めたのは、11歳の誕生日にプラスティックを食べた3匹の亀が無事に海に戻されシーンを見たのがきっかけでした。
「プラスチックは海洋生物にどれだけ影響するかを自分の目で見て、変えたいと感じました。他の子供たちが海洋プラスティック問題に関心を持つためには、一人の子供として何ができるかを知りたいと思いました。私と母が Plastic Alarm(プラスティック警告)と言って、動物がプラスティックを食べる映画を制作してから全てが始まりました」

グレートバリアリーフに注目
半年前にクイーンズランドからさらに北部にあるポートダグラスに移住したアリアン君は、現在、グレートバリアリーフをテーマにした別の映画を制作中です。
この映画は「プランB」と呼ばれ、岩礁の損傷した部分や最近のサンゴの産卵について撮影しています。
使い捨てのプラスティックを減らすることを発信している映画です。
「プラスチックは私たちに個別に影響を与えます。人間一人一人が毎週、クレジットカード1枚分のプラスチックを無意識に摂取しているのです」
とアールリアン君は言います。
「環境と未来を守るために、15歳の自分ができることを精一杯やりたいと思います」
アールリアン君は、10代の環境活動家グレタ・タンバーグさんと比較されることがありますが、彼はこれを褒め言葉として受け取っています。
「グレタさんは私の最大のインスピレーションです。彼女は素晴らしい活動をしていると思います。もっと多くの子供たちが日々の生活の中で行動をすれば、とても良いことだと思います」
ポート・ダグラスに移住して以来、アリアンさんは地元の財団Tangaroa Blueとともに地元のビーチクリーンアップに何度も参加し、また地元の政治家にも話をしてきました。
「イギリスの動物学者、デビッド・アッテンボローさんは環境面で大きなインスピレーションを与えてくれます。私は彼のドキュメンタリー番組をよく観ていますし、彼のおかげで環境に対する愛情が深まりました」
とアリアンは語っています。

「ポート・ダグラス周辺のカフェにポスターを貼って、コーヒーを飲むときにリサイクル可能なカップを使うように呼びかけています。それから地元の評議会の方に会って、廃棄物処理施設がどのように機能しているか、私たちがゴミ箱に入れたリサイクル可能なごみはどこに行くのかを調べました」
とアールリアン君は語ります。
ビーチクリーンアップに参加していない時は、2022年3月に公開予定の最新作「Plan B」の準備をしています。
「来年、シドニーで開催される『Ocean Lovers Festival』でプレミア上映を行い、その後、国内外の学校に映画を視聴できるようにしたいと思っています。また、ツーアで学校を訪ねて映画のプロモーションをし、学生たちと話し合いをする予定です。この映画は、木を植えたり、使い捨てプラスチックの使用を減らしたり、市民がサンゴ礁の監視に協力したり、サンゴ礁を守るために個人として何ができるかなど、解決策に焦点を当てています」
ソース:https://www.abc.net.au/news/2021-12-01/plastic-free-boy-queensland-port-douglas-reef/100660868