アメリカ・カリフォルニア州、ロス・アンジェルスに住む、蛙が大好きなジャスティン・サターさん、10才。彼は、多種のカエルが生息するエクアドルのChocó(チョコー)雲霧林の約3エーカーを保護するために、2,000ドルの募金に協力しました。雲霧林とは、熱帯・亜熱帯地域の湿度の高い場所に発達する常緑樹林のことです。
スウェーデンのグレタ・トゥンベリさんのおかげで、多くの人が気候変動について学んでいます。彼女が2018年に始めたFridays for Future(未来のための金曜日)。温暖化する地球への注意喚起を人々に行うため、彼女は週に一度学校をサボっていました。彼女の行動により、世界中で学校をサボる“学校ストライキ”が起こりました。
そして、多くの子どもたちや幼児が、地球を救うための方法を考え始め、身近な環境保護活動に参加している人も多くいます。活動の中には、「30 by 30」というものがあり、アメリカを含む50カ国が、2030年までに地球上の30%の土地と水を守ることを約束しています。
テキサス州・ジョージタウンに住む11歳のベケット・マクグラスさんもその一人です。彼は、絶滅危惧種の保護に貢献したいと考えています。彼は2019年にレインフォレスト・トラストという団体で活動を始めました。
「気候変動を止めようとすることにとても興味がありました 」
と彼は言います。
ベケットさんのアイデアからProtection of Earth(地球を保護する)というグループを立ち上がりました。同級生や他の子どもたちと一緒に、Run for the Rainforest(雨林のために走る)というイベントを開催し、700ドル以上の寄付金を集めました。この寄付金は、レインフォレスト・トラスト団体により1,000エーカー以上の雨林を保護するために使われました。
コロナ禍の影響により、人々が直接集まって募金活動ができなくなったためベケットさんはTrivia for the Rainforest (雨林の豆知識)というオンラインイベントを開催しました。これは、鳥や絶滅危惧種、気候変動についての知識を深めるためのものです。このイベントにより、雨林のために600ドルが集まりました。
ベケットさんは、子どもたちは環境のために努力することが重要であることを覚えておくべきだと言います。
「例え、たいしたことができなくても、何かをすることは良いことです。そして何よりも大切なのは、人間は自然と共存していることを学ばなければなりません」
アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスに住む10歳のジャスティン・サターさんは、カエルに夢中です。彼はカエルを”魔法”と呼んでいます。
「なぜなら、それぞれ色が違っていて、しかも最初はオタマジャクシだったから!」
昨年、彼はレインフォレスト・トラスト団体の森林保護区のThe Youth Land Trust(ユース・ランド・トラスト)に参加し、エクアドルのチョコー雲霧林の244エーカーの土地と、そこに生息するカエルの保護に貢献しました。ジャスティンさんは特にグラスフロッグ、チャチ・ツリーフロッグ、タイガーストライプ・リーフフロッグが好きで、エクアドルを訪れた際にはぜひ見てみたいと願っています。
ジャスティンさんは資金集めに成功しています。地元のテレビニュースに出演し、多くの人が彼の活動を知りました。そのおかげで、チョコー雲霧林の約3エーカーを保護するため、2,000ドルを集めることができました。彼のカエルへの情熱は募金活動にとても役立っています。気候変動や生息地の減少により、多くの種類のカエルが絶滅しつつあり、生息地の保護はカエルの保護にもつながるのです。
ジャスティンさんは、カエルがなぜこんなにかっこいいのか、他の人々にも理解してもらえるようにしたいと考えています。
「カエルは、地球が助けを求めていることを教えてくれる指標となります。もし、どこでもカエルが死んでいると聞いたなら、あなたが飲んでいる水に汚染や農薬が含まれているということです」
ソース:https://www.washingtonpost.com/lifestyle/kidspost/2-kid-activists-raise-awareness-and-money-to-help-save-the-rainforest/2021/05/18/2372ede0-b265-11eb-9059-d8176b9e3798_story.html