SDGsに取り組む世界の子どもたち

食品廃棄物を堆肥化して住民に配布。庭の肥料などに アメリカ・オハイオ州

モナ・バーベルさんは2019年、アメリカ中西部のオハイオ州グランドビューハイツで「Kids that Compost(キッズ・ザット・コンポスト)」という団体を立ち上げ、住民から出る食品ゴミを堆肥化するという活動を始めました。

グランドビューハイツではリサイクルとフードロスに取り組むためオハイオ州の固形廃棄物局(SWACO)の助成金の一部で、緑色の巨大なリサイクルカートを購入。これは、キャスター付きで歩道へ移動しやすく、カートが大きいので、住民たちから出る古紙やダンボール、ペットボトル、ガラスボトル、缶をたっぷり収容することができます。また、一部の道路に設置したフードロス対応のゴミ箱の量も増やしています。

モナ・バーベルさんは食料廃棄物のリサイクル拡大や、住民にリサイクルへの協力を促すためグランドビューハイツとパートナーシップを結ぶことに成功。

「住民に食料廃棄物のリサイクルへの協力を得ることができれば、将来的にはゴミ埋立地へのゴミを減らすことが期待できる」といいます。バーベラさんは、「キッズ・ザット・コンポスト」の活動により、子どもたちに、幼い頃からサスティナブルの大切さを理解してもらいたいともいいます。

コロナ禍の影響で活動が制限されていますが、このプロジェクトのメンバー達は学校の、環境に関連する部活動にプレセンテーションをしたり、幼稚園に訪問してプロジェクトの紹介や目的を説明したりしています。

2019年からは住民にふた付きのゴミ箱と生分解性ゴミ袋を配布して、それをメンバーで回収。回収した食品廃棄物は現地の農場で栄養豊かな堆肥化しています。

この堆肥は街の道路で住民達にドライブスルーで受け取ってもらうという活動も。堆肥はご自身の庭などに活用してもらっています。

「キッズ・ザット・コンポスト」は2019年にスタートして以来、活動が拡大し、アッパー・アーリントン(オハイオ州)、ダブリン、ニュー・オールバニー、ショート・ノース・アーツ・ディストリクト周辺の子どもたちもプロジェクトに参加しています。

ソース:https://www.thisweeknews.com/story/news/local/grandview-heights/2021/03/18/grandview-heights-expanding-recycling-food-waste-composting-program-swaco-grant/4668534001/